よくあるご質問(FAQ)
- MPS No.300クリアーにはシリコーンが含まれているようですが、塗装工場内で使用する場合、ハジキの原因にはなりませんか?
- MPS No.300クリアーの塗料液やミスト、塗膜の破片・ダストなどが一般塗料に混入したり、塗装前の製品や部材に付着した場合、ハジキやブツが高確率で発生します。塗装対象物が塗装生産ライン内から移動可能な場合は極力ライン外で塗装し、塗装ブースなど移動不可能な対象物への塗装は、必ず塗装生産の無い日程管理のもとで行って下さい。特に、塗装生産ライン内での塗装ではスプレー使用を厳禁とし、必ず刷毛またはローラーを使用して下さい。
- 塗装現場でMPS No.300クリアーの塗膜からシリコーンの成分が拡散して、ハジキの原因にはなりませんか?
- MPS No.300クリアーの塗膜からシリコーン成分が拡散することはありませんが、MPS No.300クリアーの塗膜破損や補修時に発生した破片・ダストなどはハジキやブツの原因となりますので、清掃除去を確実に行って下さい。
- MPSシリーズの機能を直接デモンストレーションしてもらうことはできますか?
- お客様最寄りの弊社営業所スタッフがお伺いし、詳細な製品説明や機能のデモンストレーションをさせていただきます。是非、MPS製品の機能を体験していただけますよう、お困りごとなどお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
- MPSシリーズを実際にテストしてみたいのですが?
- 0.5㎡程度塗装可能なサンプルキットが有償にてご用意可能です。塗料タイプ・価格・納期等詳細についてはお問い合わせをお願いいたします。また、評価用のMPS塗装済みテストパネルにつきましてもお気軽にご相談下さい。
- MPS No.300クリアーは、他の剥離性を持つ塗料や剥離剤などに比べて高価と聞いたのですが?
- MPS No.300クリアーは、剥離性能を持った従来からの塗料や剥離剤等と比較して1Kgあたりの塗料代は若干割高となりますが、大きな特長のひとつである薄膜塗装によりその使用量は極めて少量で済み、塗装1㎡あたりの塗料単価は非常に割安な傾向となります。特に工業塗装ラインにおける薬品(剥離剤等)による除去や焼却処理に要する人的労力・費用と比較した場合、それらの軽減効果は明らかで、トータルで大きなメリットを生み出します。
- スマートフォンの画面のキズ防止にMPS No.4000クリアーを塗ってみたいのですが、どうやって塗ればよいですか?
- 画面に目薬2滴分程度の量をつけ、市販のマイクロファイバークロスで曇りやムラが残らないよう満遍なく拭きこんで下さい。マイクロファイバークロスは眼鏡拭きなど目が細かく、繊維くずの出ないものが最適です。同様の方法で、自動車のホイールや各種パーツなど、色々なコーティングを行うことができます。
- MPSシリーズで床や階段の滑り止めになるものはないですか?
- MPS No.3500AS(アンチスリップ)がラインナップされています。特殊パウダーの配合により、優れた防滑性能を発揮します。1液1コートタイプですので塗装も簡単です。(素地が石材など塗料を吸い込みやすい場合は、目止め剤を使用して下さい)
- MPSシリーズで自動車やオートバイ、自転車などに使用できるものはありますか?
- 1液1コートタイプのMPS No.4000クリアーがホイールやナンバープレート等の汚れやキズ防止のコーティングに適しています。マイクロファイバークロス等で少量を拭き上げることで、誰でも簡単に撥水コーティングすることが出来ます。また、経年劣化した樹脂部品にMPS No.700を1コート塗装することで元の色合いを取り戻し、高い耐候性により再劣化を防ぎます。
- ステンレス製の柵にサビがくり返し発生し手入れに苦労しています。MPSシリーズで対策できますか?
- MPS No.700のワンコート塗装を推奨いたします。サビを完全に除去してから塗装することで、耐候性に極めて優れた無機塗膜がサビの再発生を防ぎます。臨海地域では特に有効な方法となります。サビ除去剤の選定などについてもお気軽にご相談下さい。
- MPS No.300クリアーには色付けはできますか?
- MPS No.300クリアーは艶の調整ができますが、着色はできません。専用プライマーMPS No.100シリーズ、No.700シリーズに着色することでカラー対応が可能です。
- 床面の汚れ防止にMPS No.300クリアーは使用できますか?
- 床面への使用は推奨しておりません。MPS No.300クリアーは、Si-O結合をベースとしたガラス状の塗膜を形成し極めて高い撥水性・撥油性を発揮します。その性質上、床面への塗装は滑りの原因となるおそれがあります。
- 乾燥炉ダクト周辺に付着したヤニが落としづらいです。MPSシリーズは有効ですか?
- MPS No.300クリアーが有効です。高い撥油性・離形性により、除去が容易になります。ヤニを除去する際は、ウェスに温水を含ませるなどして拭き取るとより効果的です。ヤニが大量に付着した状態は、ウェスがヤニを抱き込み拭き取りづらくなりますので、こまめな拭取りをお奨めいたします。
- MPS No.300クリアーの塗膜を傷つけてしまったので、その部分だけ塗り直したいのですが?
- サンドペーパーで破損部分周辺を素地まで研磨して古いMPS塗膜を完全に除去し、再度専用プライマーから順に塗装して下さい。
- MPS No.300クリアーの塗膜に付着した塗料ミスト等を除去するとき、注意点はありますか?
- 必ず樹脂製のスクレーパーを使用するなどして下さい。金属製の器具など硬いものや鋭利なものを使用すると、MPS No.300クリアーの塗膜を破損または剥離するなどし、離形性低下の原因となります。
また、塗料ミストの場合、頻繁に除去するよりもある程度の厚みに堆積した状態の方が除去が容易となります。 - MPS No.300クリアーは、厚く重ね塗りした方が汚れの除去効果が増しますか?
- 厚く塗装しても汚れの除去効果は変わりません。MPS No.300クリアーの標準使用量は1㎡あたり20g、5~10μm程度の極めて薄い膜厚で優れた除去効果を発揮します。薄膜塗装による㎡単価の低さもMPS No.300クリアーの大きな特徴です。また、MPS No.300クリアーは離形性を極めて高めた塗料ですので、硬化後の重ね塗りはできません。
- MPS No.300クリアーは定期的な塗り替えが必要ですか?
- 定期的に塗り替える必要はありませんが、高熱や薬品(酸・アルカリ)の負荷が繰り返される環境や塗膜の物理的な破損などが要因となり、MPS No.300クリアーのもつ離形機能(付着した汚れの除去性)が低下する場合があります。そのような場合は塗り替えが必要となります。
- 古い塗装面の上からMPS No.300クリアーを塗装したいのですが?
- マルチタイププライマーMPS No.700を使用することで塗装可能ですが、古い塗装面の耐溶剤性が低い場合、残存塗膜の溶解・膨潤・剥離等の異常が起こり、密着不良の原因となります。必ずMPS No.700専用シンナーを用いてラビングテストを行い、耐性を確認してください。異常が認められた場合は塗装を中止し、ケレン処理等、素地の調整を行って下さい。
- 専用プライマーはどのように選択すればよいですか?
- 素地が樹脂やコンクリート、窯業系パネル、旧塗膜などの場合はMPS No.100 Type:Gを、各種金属面にはNo.100 Type:MSをご使用下さい。No.700は素地を選びません。また、素地が異種素材混合の場合や水没環境の場合など、より高い密着性が要求される場合は必ずNo.700を使用して下さい。素地が塗料を吸い込みやすい場合は目止め剤(シーラー)の使用を推奨いたします。
- MPS No.300クリアーは、プライマーを使用しないと塗装できませんか?
- 必ず専用プライマー(MPS No.100シリーズ、No.700シリーズ)で下塗りを行った上に塗装して下さい。MPS No.300クリアーはトップコート専用塗料として設計されていますので、専用プライマーを使用せず塗装すると素地への密着不良による塗膜剥離などのトラブルの原因となります。
- MPS(美豊プロテクトシステム)とはなんですか?
- MPS シリーズは、無機・有機の長所・機能を複合システム化したコーティングシステムです。各機能をユーザー様より選択していただき、表面に新しい機能性を付与することができます。また通常の有機系塗料と同様に取扱い可能で、塗装は現場作業からライン工程まで、幅広く対応可能です。